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販売モデル

販売モデルは読んで字のごとし。電子コンテンツとして作成したものを、直接あるいは間接的に販売するケースです。一番イメージがし易いかもしれません。以下に代表的な例を紹介します。

有料メルマガ・有料記事

文章の情報としての価値や新鮮さに自信がある場合、有料のメルマガや有料の記事として配信することが可能です。つまり、購読料を頂いて記事を配信するということ。

ただし、よほどの内容でないとすぐに読者が逃げますし、定期的に配信するのはかなりしんどいです。一般的にはお勧めしません。

電子ブック

最近よく話題を耳にする電子ブックです。アマゾンKindle楽天Koboのような大規模なサービスで販売されるものがすぐ思い浮かぶことでしょう。

内容的には、小説やノウハウ本のように文章だけからなるもの、写真集や絵本のような画像ファイルが多いもの、マニュアル類のように文章と画像の両方からなるものなど、いろいろとあります。

アマゾンKindleや楽天Koboのような大手サイトで販売するためには、ファイル構成などでそれなりの基準を満たさなくてはなりません。表紙のサイズであるとか、文中の画像の最低サイズであるとか、ファイルのフォーマットであるとかは、基準があります。あらかじめ把握しておかないと、登録を拒否されてしまいます。

一方でアマゾンKindleや楽天Koboほどの集客力がなく、販売数は期待できませんが、もっと制限の少ない、DL-Marketのような小さな販売サイトもあります。そうしたところではPDFファイルや、場合によってはマイクロソフトWordの.doc形式ファイル、あるいは標準的な電子ブックのフォーマットである.epubファイルなどを登録して販売することが可能です。

またPubooというサービスでは、ネット上で電子ブックを執筆し、.epub及びPDFのフォーマットで販売できるほか、Pubooプロという有料サービスを使えばアマゾンKindleや楽天Koboでの販売の仲介もしてもらえます。

電子ブックの場合、紙の本と違って「厚み」は気にする必要がありません。文章の量も少なくてもかまいません。少なければ値段を安くしておくだけでOKです。つまり紙の本よりも気楽に作ることができる、ということです。「本なんか書けない」と思わずにチャレンジしてみてください。売れたら儲けものです。

またオンデマンド印刷と言って、電子ブックとしての販売だけでなく、注文を受けてから印刷・製本して販売してくれるというサイトもあります。執筆者の側はいずれにしろ原稿を登録するだけですから、電子ブックと手間は変わりません。

電子ブックを販売して得られる利益は、販売価格と差し引かれる販売手数料で決まります。自分で販売サイトを立ち上げて売れば販売価格丸ごとが利益になりますが、アマゾンKindleのようなサービスを使うと、自分の利益になるのは販売価格の3割程度に留まります。一般的には電子ブック1冊からの利益は数十円から数百円程度と考えて良いと思います。

私の限られた経験からは、やはりスマホや電子ブックリーダーなど小さな装置で読むことが多いせいか、あるいはそのような機器を持っている年代が限られているせいか、絵本などはあまり売れず、ノウハウ本が比較的売れています。

ストックフォト

写真を登録しておいて、写真を探している企業などが使用料を払ってくれる仕組みのことをストックフォトと言います。ストックフォトには多くのサイトがありますが、プロ級の腕の持ち主でないと登録できないところもあります。私が利用しているのはPixtaというサービスです。

写真の使用目的は様々で、出版に使われることもあればWEBサイトのデザインで使われることもあります。広告用のポスターの中で使われることもあります。また、私のところにあった問い合わせでは、テレビ番組に登場する主人公の部屋の写真立ての中の写真、というものもありました。海外で撮影した写真を、主人公の写真と合成して使いたいのだそうです。

ストックフォトの販売価格は、写真のサイズや使用目的によって異なります。一般的には数百円ですが、稀に数千円になることもあります。WEBに掲載していた写真を直接使いたい、と申し込まれて1万円頂いたこともありましたが、これはむしろ例外ですし、自分のサイトでは潜在的な写真の購入者には誰にも見てもらえない可能性が高いですから、ストックフォトのようなサービスを利用することをお勧めします。

ストックフォトのサイトで写真を売っているのは素人だけではなく、プロ、セミプロの写真家もいます。売れ筋の人物写真などはこうした人たちの独壇場に近い状態です。素人は正面からの競争は避け、ニッチを狙っていくのが良いかと思っています。

イラスト

イラストは、最近ではストックフォトと同じように販売されるケースが多く、事実ストックフォトを扱うPixtaというサービスでもイラストの販売が可能です。ここでは、イラストと言っても、マニアックかつオタッキーなアニメ風女の子のイラストではなく、ロゴのようなものであるとか、特定のイメージを表現するようなイラストが販売されています。

マニアックかつオタッキーなアニメ風女の子のイラストを専門に売買するサイトがあるかどうかは知りませんが、そのようなイラストをTシャツや他のグッズとして販売することは十分可能です。

またベクター画像を、加工用の素材として販売しているサイトも数多くあります。きれいなベクター画像を作るにはある程度のスキルが必要ですが、自身がある人はイラスト素材販売に挑戦してみてください。

イラストの販売価格は、写真の販売価格に準じます。

動画クリップ

私自身は動画をYouTubeにアップしたことはあっても、直接販売したことはありません。Pixtaでも最近は動画クリップを登録販売できます。Pixtaの場合は主にWEBサイトなどでの利用を想定したもののようです。つまり購入者は消費者ではなく、WEBサイトの運営者ですね。消費者向けの販売サイトとしてはDL Marketがあります。

一方消費者に直接動画を配信して料金をいただく仕組みも存在します。この分野で大きなマーケットが存在するのはアダルト動画でしょうけれども、アダルト動画を作成したことも、出演したこともありませんのでエントリーの仕方はわかりません。

その他の動画配信としては、Eラーニングと呼ばれますが、なんらかの講義やノウハウを動画に納めて有料で見てもらう、という仕組みがあります。でもこれも、お金になるようなコンテンツがないとできませんから、一般向きではありません。

効果音や着メロ

楽曲の演奏を丸ごと録音して販売することも無論可能ですが、一般の人には敷居が高いでしょう。オリジナルの曲を作り、演奏し(あるいは歌い)、それをそこそこの機材で録音し編集しなくてはなりませんから。

効果音などの音声ファイルを登録し、販売できるサイとしてはDL Marketがあります。

Tシャツなどのグッズ

気楽にできて楽しいので、一押しなのがTシャツなどのグッズを作ることです。グッズを作ると言っても、実際にグッズを作って販売することを自分でやる必要はありません。写真やイラストを準備して、それを登録しておくだけで、あとは欲しい人が自分の好きなグッズを購入して行ってくれます。

作れるグッズはTシャツを皮切りに、バッグ、帽子、スマホカバー、タオル、ノート、缶バッジなどなど多種にわたります。ただしサイトによって作ることのできるグッズの種類やクオリティには随分違いがありますから事前に要確認です。

写真やデザインを登録してグッズを販売できるサイトにはClubTTrinityZAZZLEsuzuri などがあります。これらは当社が実際に利用しているサイトですが、これ以外にも数多く存在します。

購入希望者は数多くのデザインの中から気に入った物を選んで注文し、各サイトでは注文が入ってからグッズへのデザイン印刷を一つずつ行います。従って、Tシャツなどの単価は市中で売られている大量生産品より手間がかかり、どうしても単価は高くなります。特定のデザインが大当たりして大儲け、ということがないとは言えませんが、経験上はどのデザインもパラパラと売れて行けば良い方で、一つも売れていないデザインもかなりあります。

グッズの販売での利益は、一般的には一つ売れるごとに数百円程度です。自分で値段が付けられる、すなわち利益が決められるサイトも多いですが、あまり値段が高くなれば当然売れません。

Lineのスタンプ

2014年に始まった新しいサービスです。LINEはもちろん良く知られたスマホなどのコミュニケーションツールです。LINEでメッセージをやり取りする際に文章に付け加えて表現を豊かにする画像、それがスタンプです。LINEのスタンプはLINEスタンプショップで販売されていますが、ここにユーザーが自分で作った画像を登録して販売できる仕組みです。

登録できるのはイラストに限られ、画像フォーマットやサイズも指定されたものを、指定の数だけ用意しなければなりません。

LINEのスタンプ一組が売れると、30円から50円が支払われます。値段にばらつきがあるのは海外で販売された時に為替レートの変動があるからです。

面白い仕組みですし、LINEのユーザーは億単位ですからチャンスはあります。しかし、競争相手も多く、また1万円以上貯まらないと引き出しができない仕組みですから、利益を出すのはさほど容易ではありません。