印税生活>>電子コンテンツで利益を得る>>Pixtaのクリエイター収入

Pixtaで収入-まず写真を登録

Pixtaで写真を売るには?

Pixtaに登録するには、Pixtaのトップページ(http://pixta.jp/)にある「会員登録」をクリックして、「クリエイター会員登録」を選び、自分の情報を登録します。そして次には自分の手持ちの写真をアップして審査を受けます。これが「基本技術審査」と呼ばれるものです。審査に合格すれば、晴れてクリエイターとして登録されます。写真の登録は、クリエイターとしての登録が完了してからになります。審査方法は時々変更になりますので、Pixtaのサイトで確認してください。

ちなみにPixtaではイラストや動画も登録できますが、イラストや動画作品を販売するためのクリエイター登録、作品登録の手順はほぼ同様です。

PIXTAに登録してもらえない写真

さて次は、写真を撮影したり、既存の写真を選んだりして、Pixtaに写真を登録して行きますがここで注意が必要です。写真の登録にも審査がある、ということです。

写真としての出来が悪いもの

当たり前ですが、手ぶれ・ピンボケ、露出やホワイトバランスが悪いものなど、写真としての出来が悪いものは審査ではねられてしまいます。私の場合、イメージ写真のように意図的にピントを外した写真も登録してもらえなかったので、これにはがっかりしましたが、基本的にピンボケは駄目だと覚えておきましょう。ゴミなどが写り込んでいる写真も駄目ですから、撮影時にはレンズに汚れがないかなどチェックしましょう。

画像の向きが間違っているもの

カメラを縦にして撮影した場合などは、そのままでは写真の向きが縦横入れ替わってしまっています。そのような写真も登録できませんから、あらかじめデジカメの編集機能や、パソコンの画像編集ソフトなどで、写真の向きを修正しておきます。

圧縮しすぎたもの

あと最近は、撮影した写真を圧縮して保存することが普通です。ファイル名に「.jpg」が付いているファイルはすべて圧縮されている、と考えてください。カメラによっては撮影時に圧縮率を調整できますが、ストックフォトサービスに登録する写真は、圧縮率を低く、つまりファイルのサイズは大きいままにしておきましょう。あまり圧縮をかけすぎると画像が悪くなり、審査ではねられてしまいます。撮影後に写真をパソコンなどの画像編集ソフトで加工した場合にも同様の注意が必要で、保存する時にファイルサイズを小さくしすぎないようにしましょう。

ではきれいに撮れている良い写真なら登録できるかというと、そうではありません。

既に数多く登録されているもの

自信を持って登録しようとした写真が審査落ちし「なんで?」と思ったことがありましたが、登録できない理由を見ると「類似写真がすでにたくさん登録されているから」でした。例えばサクラの花の写真。既に膨大な数の写真が登録されています。Pixta側は写真を登録されればそれだけディスク・スペースも食いますし、負担になります。ですから、既にあるような写真は、いくらきれいに撮影されていても落とされます。

登録情報が不正確・不十分なもの

次は、情報が不正確な写真です。写真を登録する時には写真のタイトルや「タグ」を付けます。この時に写真の内容とタイトルやタグが一致していなかったり、情報に不足があったりすると、審査落ちや、保留になってしまいます。私の場合、水族館で撮影した魚の写真を登録しようとしたら「魚の種類名が必要」と言われ、登録が保留になってしまいました。

他人の権利を侵害するもの

もう一つは被写体の問題です。猥褻なものはもちろん駄目。さらに肖像権や商標などを侵害すると考えられるものもダメです。個人が特定できるような人の顔のアップは、モデルの承諾書がないと登録できません。登録商標やキャラクターの写真はすべてアウトです。

そしてもちろん、自分が撮影したものではない写真、他人の写真や他人の写真を加工したものを無断で登録するのは、著作権法に違反することになります。

登録できない理由の一覧は http://stage.pixta.jp/?page_id=1049 に掲載されていますので、あらかじめ参照しておくとよいでしょう。

PIXTAで売れる写真は?

売れる写真、というのは逆を返せば、誰かが買う写真、です。つまり、買う側のニーズを把握しないと売れる写真を撮影したり、登録したりはできません。

では、PIXTAで買う側のニーズは把握できるのかと言うと…イエスでもあり、ノーでもあります。

では買う側のニーズを、売れている写真から調べてみましょう。販売数のランキングを紹介するコーナーがPixtaにはあります。

人気なのは人物写真、子どもの写真、ビジネスをイメージさせる写真、料理写真、環境やエコを感じさせる写真、などです。Pixtaでも、こうした写真を登録するように勧めていますし、人物専属クリエイターというのも存在するほどです。
人物写真を本格的に撮影している人は、モデルを使って撮影されているそうです。これは、肖像権の問題がありますから、個人が容易に特定できる形で人物が写っている写真を、承諾なしに登録することができないからです。もちろん、見栄えの良い人を被写体にするというのも大きいでしょうけど…。

ですから、コンスタントに販売に繋げようと思うのであれば、売れ筋のテーマを選んで写真を撮影し、登録して行くことが早道です。

でもその一方で最初にお見せしたブタ君の写真、畑のキュウリの写真などが売れているのは?さらに最初にお見せした中で1番の写真は熱帯のジャングルの中の様子、4番はアフリカのサバンナの夕景です。こうした写真を必要としている人が多いとはとても思えません。それでも売れる、ということが重要です。つまり、PIXTAには予測できないニーズも存在するということ。私は個人的に、ユニークな写真を撮る方が好きなので、予測できないニーズにチャレンジすることを好みます。だからお小遣いレベルを超える収入は得られないのでしょうけど。

つまり、登録する写真のテーマは「なんでも良い」ということになります。ブタ君の写真だってPIXTAに登録した時点では本当に売れるとは思っていませんでした。

違いがあるとしたら、売れ筋写真を狙って撮影と登録をしていくのか、逆に、運を天に任せて自分の好きな写真を撮っていくのか、ということでしょうか。どちらが良いというわけではありません。それぞれの人の好みや目的に合わせて考えれば良いことだと思います。

売れない写真は?

一般論としては、テーマ性が弱い写真は売れないようです。何が主題かわからないような写真を登録するのは避けましょう。そのような写真は「主題が不明確」として登録時に審査に落ちる可能性が大ですが。

また、購入希望者が写真を探す時に使うのはタイトルやタグなどのキーワードです。ですから、タグの設定はきちんとしましょう。Pixtaでもタグの重要性を非常に協調しています。適切なタグの付いてない写真はまず売れません。

売上金を受け取るには

Pixtaでは売上はポイントとして計上されます。クリエイターは、貯まったポイントを現金や他の手段で受け取ることができます。

Pixtaは現在、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、楽天銀行、郵貯銀行のみに報酬を送金してくれます。これ以外の銀行は登録できませんので注意が必要です。

一回の送金は5千円以上、2千円単位となります。さらに送金手数料が210円分かかります。

Amazonギフトカードで受け取れば手数料がかからず、千円単位での交換ができますから、人によっては現金で受け取るよりも、こちらの方がお得になるでしょう。

葉っぱをお金に-撮影のための予備知識

これからストックフォトに挑戦しようと思う方に必要なものは何でしょうか?

写真をアップロードするためのインターネットに接続されたパソコン。これは必須ですね。そして写真を撮影するための機器。あえてここで機器と書いてデジカメと書かなかったのには理由があります。写真のファイルを作ることができればデジカメである必要はないからです。

ただし、携帯電話に付属するカメラで撮影した写真はPixtaでは登録できませんから注意してください。

まず、Pixtaに登録するには写真のサイズに留意が必要です。各サイズと必要ピクセル数は以下のとおりです。px(ピクセル)の数値は、縦横のピクセル数を足したものです。ちなみに、Sサイズのみのアップはできません。Mサイズ以上の写真を準備するように注意してください。

画像サイズ

ピクセル数(縦横のピクセル数の合計)

Sサイズ

1300px以下

Mサイズ

1301px以上 4500px以下

Lサイズ

4501px以上 8000px以下

XLサイズ

8001px以上

販売された写真のサイズによって販売価格に違いがあります。さらに大きなサイズのものを登録すれば、小さいサイズでも売れる可能性がありますから、より大きなサイズの写真を登録する方が有利です。

「じゃあXLサイズで登録しよう。」と思っても、ちょっと無理なことがあります。デジカメの場合、XLサイズに該当する高解像度の写真が撮れるのは、中級機以上の一眼デジカメくらいのもので、初心者用の一眼デジカメだと、Lサイズがやっと、安価な小型のデジカメだと、Mサイズまでしか撮影できない可能性があります。

「画像編集ソフトを使って画像を拡大したら?」これも駄目です。画像編集ソフトを使って拡大すると画質が劣化しますので、拡大した写真の登録は禁止されています。

では中級機以上の一眼デジカメをストックフォト撮影のために購入しますか?もちろん「あなた次第」です。私は初心者向け一眼デジカメでLサイズまでしか登録できませんが、当分はこれで行きます。

さて「機器」の意味です。要は写真画像のファイルを作ることができれば良いわけですから、手段はデジカメだけではありません。かつてフィルムカメラで撮影した経験がある人であれば、その頃のネガフィルム、あるいは人によってはスライドが手元にあるかもしれません。そのようなフィルムは、フィルムスキャナーによってデジタル化することが可能です。

フィルムスキャナーは安いもので数万円しますから、デジタル化したい写真の枚数が少ない場合には、市中のサービスを使う方が良いでしょう。最近は写真の現像を扱っているショップでも、フィルムからの取り込みをしてくれるお店がかなりあります。

また、私はこんなものも販売して2500円ゲットしています。

ここではイラストに分類されていますが、元は実際のモミジを撮影したものです。注意していただきたいのはXLサイズになっている点。私はつい先ほどXLサイズの写真が撮れるカメラは手元にない、と書いたばかりなのに?!

実はこれ、スキャナーで実際のモミジの葉っぱをスキャンしたものです。それを画像編集ソフトに取り込み、葉っぱの周囲を白くするなどの処理をしました。かなり加工の度合いが高くなったので、写真ではなく、イラストとして登録したものです。このようにスキャナーを使えば、かなり高画質でピクセル数が多い画像を得ることができるのです。しかも、手ぶれとかありませんから、非常にきれいに撮影ができます。

スキャナーには読取センサーの違いで、「CCD方式」と「CIS方式」の2種類があります。お勧めするのは「CCD方式」のスキャナーです。主に書類などを取り込むことを想定したスキャナーは「CIS方式」を採用しています。「CIS方式」はスキャナー本体を薄くできる、値段も安いなどの特徴がありますが、立体のものを取り込むのは苦手で、ピントが合うのはガラスに接している面だけになってしまいます。一方「CCD方式」の方は、ピントが合う範囲が広く、多少厚みのあるものでもきれいに取り込むことができます。右の写真はトンボ玉(ガラスで作ったアクセサリー用の玉)で厚さが1センチほどあるものですが、全体にピントが合っていることがわかると思います。今からスキャナーを購入するのであれば、多少高くなっても「CCD方式」を選んでおけば、幅広い被写体に対応ができることになります。

画像処理ソフト

写真を登録するのに、画像処理ソフトは必須というわけではありません。画像処理でもよく必要となる機能は、ホワイトバランスの調整やトリミング、写真の向きの変更などかと思いますが、この程度の機能は、パソコンに付属するおまけの画像編集ソフトでも十分できます。

もう少しいじりたい人には「Adobe Photoshop Elements」をお勧めします。有名なアドビ・フォトショップの廉価版ですが、初心者が使うのに必要な機能はほとんどすべて備わっています。実売価格は1万円ちょっと、でしょうか。

ストックフォト撮影のガイド

真剣にストックフォトサービスに取り組みたい方には以下の参考書をお勧めします。

写真で稼ごう ストックフォトサービス ピクスタが教える写真をお金にかえる方法
Pixtaの公式ガイドです。

写真で稼ごう 【撮り方編】ストックフォトサービスで役立つ撮り方・売り方・レタッチまで 写真を売るための10のルール
Pixtaに限らず、ストックフォトサービスを利用する時の基本を押さえた本です。

テーブルフォトの撮り方 きほんBOOK 料理、雑貨、花をステキに撮る
ストックフォトサービスで人気のテーブルフォトの撮り方に特化したノウハウ本です。