Google Adsense
Google Adsenseは唯一無二と言っても良いクリック報酬タイプの広告です。Google AdsenseはGoogleの検索結果のページに表示されるほか、Googleのアカウントを取り、自分のサイトを登録すれば(あるいはYouTubeのアカウントでも可)クリック広告を掲載できる仕組みです。
基本的にはWEBページの場合、1ページに3ヶ所までのGoogle Adsenseクリック単価広告が掲載できます。4ヶ所以上に掲載しても、無視されますので意味はありません。
Google Adsense の強みは、何と言っても「勝手に広告を表示してくれる」点にあります。Google が広告を選ぶ仕組みは複数ありますが、一つは各WEBサイトのコンテンツをGoogleが解析してキーワードを抽出し、それに近い広告を選択して表示するもの。もう一つはGoogleが検索キーワードなどユーザーの関心事のデータを蓄えておいて、Google Adsenseの貼ってあるページにそのユーザーが訪れた時にユーザーの関心事に近い広告を表示するものとがあります。ユーザーの関心事に近い広告は、必ずしもWEBページのコンテンツとの関連性がありませんから、自分のサイトなどを表示させた時には奇異な感じがしますが、訪問者によって広告を変えている、と考えてください。
これ以外にも、広告を出す企業の側が、広告を出す場所を選択して入札する、というケースもあるようですが、どのくらい機能しているのかはよくわかりません。Google Adsense を掲載しているWEBサイトは無数にありますから、よほどの大手サイトか有名サイトでない限り、ご指名での入札はないものと思われます。
Google Adsense への広告出稿は Google Adwords と呼ばれており、入札式です。特定のキーワードに関して入札を行いますが、高い金額を提示すればするほど、広告が掲載される確率が高くなります。従って、企業の側に人気が高いキーワードであれば、Google Adsense によって支払われるクリック報酬も高くなります。さらに言えば、企業側の利益が高いと考えられる広告であればある程、競争が高くなって、Google Adsense の報酬も高くなります。
例えば金融などのサービスは、企業にとって成約すれば大きな利益になるカテゴリーです。従って、金融などの広告が掲載されるWEBサイトを持っていれば、Google Adsense で高いクリック単価を得られるチャンスが増えます。ただし、そのようなことは多くの人が知っていますから、金融サービスを紹介するWEBサイトは乱立し、検索エンジンの上位に表示されるのは至難の技になります。
一方、例えば野菜の通販などは、サービスを提供する側にしても利の薄いビジネスです。ですから、あまり多額な広告費をかけることができず、従って、Google Adsense のクリック広告単価も低くなりがちです。その代わりにインターネット上では競合するWEBサイトの数が相対的に少ない可能性があります。
Google Adsense の広告タイプ
最新情報は Google Adsense のサイトで確認していただきたいですが、Google Adsense に表示される広告は、テキスト広告とイメージ広告(動画を含む)による広告があるようです。この中で Google Adsense の利用者が指定できるのは、テキスト広告のみ、イメージ広告のみ、そしてそのどちらも表示するという三つです。Google では「どちらも表示」を推奨しているようですが、自分のサイトやコンテンツに何が一番合うかは試してみて決める方が良いでしょう。
これ以外にも横長のメニューのような体裁の広告もありますが、試してみましたがあまり効果はありません。
広告のサイズも各種供えられています。横長、縦長、そして四角いものなど。Google では「大きな広告ほど、クリック率が高い」としていますし、実際に私のサイトでもそのような傾向が出ています。要は「ある程度目につきやすいサイズの広告を貼る」ということですね。
Google Adsense の禁止事項
Google Adsense を掲載するためには守らなくてはいけない点がいくつかあります。
例えば自分のサイトの広告をクリックしてはいけないこと。Google の側は世界最高の技術をもってそのような不正行為を察知しています。もし不正行為が見つかったら、アカウントの停止処分を受けます。
また、アフィリエイト広告だけを貼り付けてコンテンツがほとんどないようなサイトへの Adsense 広告掲載も認められていません。Google はあくまでも「良いサイトを検索結果で提示する」のを是としたサービスです。広告収入だけを目的とした、ユーザーにとって価値のないサイト、価値のないページには Google Adsense を貼ることはできません。
価値のあるサイトと、価値のないサイトの線引きは良くわかりません。しかし、Google の側が違反していると判断すると警告のメールが送られてきます。警告を無視して是正を行わないと、やはりアカウントの停止や、そのページやサイトでの広告の表示が止められてしまいます。
Google Adsense の利益
Google Adsense のクリック報酬単価は、広告を出す企業の側の入札額から、Google の手数料を引いた額になります。正確にはわかりませんが最低額は1クリック数円程度のようです。最高額は理屈の上では青天井ですが、私のサイトでは1クリックで千円を超えた報酬が付いたこともあります。ただし、そのような高額の報酬は例外で、平均値は1クリック数十円です。
傾向を見ていると、やはりサイトのコンテンツの内容によって平均的なクリック単価に違いが出ます。もちろん、単価が高いコンテンツで多くの訪問者が確保できれば言うことはありませんが、そう都合よく行くわけではありません。
まず自分のサイトにとりあえず Google Adsense を貼ってみて、報酬の傾向を調べ、サイトを改善して行く方が現実的だと思います。