印税生活>>電子コンテンツで利益を得る>>広告モデル

広告モデル

FacebookなどのSNS(Socail Network Service)は通常無料で利用することができます。ではFacebookなどはどのようにして利益を上げているのでしょうか。それはFacebookのサイトに表示される広告によってです。Facebookはネットワークの仕組みを提供しているだけで、コンテンツを提供しているわけではありません。コンテンツはFacebookユーザーの投稿文や写真、動画などであり、ユーザーやユーザーの友達がFacebookのサイト上の広告を見たり、クリックしたりすることによってFacebookに広告料が入ります。Google検索のビジネスモデルもよく似ていて、他者が作ったコンテンツを検索することによって、広告収入を得ています。

FacebookやGoogleは、コンテンツを直接商品として販売しているわけではありません。誰か他の人が作ったコンテンツを使って広告を表示し、利益を得ているのです。これが典型的な広告モデルです。

一般の人であれば、自分のWEBサイトやブログ、あるいは動画投稿サイトなどに電子コンテンツを発表し、そこに広告を掲載することによって利益を得るモデルです。自分のコンテンツ自体に商品としての価値がなくても、一定の集客力さえあれば広告収入を得ることができます。

私たちはWEBで情報を検索します。欲しかった情報が掲載されているサイトが見つかると訪問して参考にします。でも普通はその情報に対して情報料を払うまでの価値は感じません。つまり、情報に商品としての価値があることは多くありません。でも、情報と一緒に広告が掲載してあればついつい見ることもありますし、場合によっては広告に興味を引かれてクリックします。また、欲しかった商品が紹介されていれば、そのサイトのリンクを経由して商品を購入することもあります。

つまり、コンテンツを商品として売らなくても利益が出るのが広告モデルの強みなのです。ただし、コンテンツを見に来る人の数に収入が比例します。電子ブックなどの商品とは違い、インターネット上の無数のサイトがライバルです。集客力が高いコンテンツがない限り、利益は限られます。

広告モデルにもいくつかのタイプがあります。

掲載報酬タイプ

掲載報酬タイプの広告は、サイトへの訪問者が特にアクションを取らなくても広告報酬が支払われる仕組みの広告契約です。バナー広告が一般的です。一定期間広告を掲載する契約と、表示回数(訪問者がWEBページを開いた回数)に応じた単価が支払われる契約とがあります。

私の会社では日本語教師に関するWEBサイトを運営していますが、このサイトには日本語教師資格を得るための講座を開催している企業から、時折広告掲載の依頼があります。この日本語教師サイトの場合、広告掲載期間は3ヶ月で、1ヶ月ごとの広告掲載料金は5万円となっています。

広告を掲載したい企業との直接契約、あるいは広告代理店を通しての契約となりますが、特定のキーワードで検索した場合に上位に表示され、かつ、訪問者数がそこそこ多いサイトでない限り、掲載報酬タイプの契約を取ることは困難です。

また、広告を出したい企業からの連絡を受けるために、自分の連絡先をWEBに掲載しておく必要があります。実際に広告掲載の依頼があることは希ですから、通常は掲載報酬タイプは意識しなくても良いと思います。

クリック報酬タイプ

Google の Adsense というサービスが代表格です。 他にもこのタイプの広告が提供されていることはありますが、Adsense 以外はほとんど無視してよいくらいです。この分野ではAdsenseの天下と言って良いでしょう。

Google Adsense の場合、WEBサイトやブログ、YouTubeの動画などで広告を表示することが可能です。これ以外にもスマホなどのアプリの中で広告を掲載することも可能なようですが、アプリの作成には特殊なスキルが必要ですからこのサイトでは取り上げません。

報酬の額は訪問者が広告をクリックするごとに数円から数十円になります。まれに1クリックで数百円、あるいは千円以上ということもありますが、平均値は数十円と考えておいて良いと思います。

成果報酬タイプと違い、何も売れなくてもクリックするだけで報酬が得られるのは魅力ですが、1クリック20円として1万円稼ぐためには500クリックが必要です。サイトへの訪問者が広告をクリックする率は1%程度ですから、五万人の訪問者があって、やっと1万円をかせぐことができます。

訪問者がクリックしてくれないと報酬になりませんから、クリック報酬タイプで利益を出すためには、訪問者の数を稼ぐ必要があります。集客力の高いサイトを持つか、あるいは数多くのニッチ情報サイトを持つか、あるいはその両方行うのが有効な戦略になります。「楽ができる」ことは間違いありませんが、訪問者の数が少ないと利益があまり出ないのがクリック報酬タイプです。

成果報酬タイプ

アマゾンのアソシエイトや、一般にアフィリエイトと呼ばれるもののほとんどが成果報酬タイプです。訪問者が広告をクリックし、その先で商品の購入や資料請求などのアクションを行った場合にのみ報酬が支払われます。

報酬は定率あるいは定額です。アマゾン・アソシエイトの場合だと商品価格の3%から5%くらい。楽天アフィリエイトだと商品価格の1%が報酬になっています。それ以外だと中には10%報酬という企業もあり、10万円の商品が売れて、報酬が一度に1万円ということも、理屈の上ではありえます。

アマゾンや楽天の場合はそれぞれの企業と直接契約して広告を掲載します。その他の多くの企業とは、Affiliate Service Provider(ASP)と呼ばれる、一種の広告代理店を通じて契約することが一般的で、広告の提供や成果報酬の支払いもASPが代行して行います。ASPを利用すると、数多くの企業広告にアクセスができるという利点があります。

多くの有名企業がASPを通してアフィリエイト広告を提供しています。有名企業や有名商品・サービスへのリンクであればサイトへの訪問者が警戒することなく、また買い物もして貰いやすくなります。

アマゾンや楽天市場に加え、Yahoo!ショッピングや他の大型店、ホテル予約や航空券、不動産、資格取得などなど、非常に幅広い広告が選べますから、探せば自分のサイトの内容に合った広告が見つかります。

一方で、サイトのコンテンツが商品やサービスの購入に繋がりやすく、かつ、訪問者の数が確保できた場合にのみまとまった報酬を得ることができます。従って、検索エンジンによる集客力の低いサイトしかない場合、ほとんど利益を得ることができません。アフィリエイトの参考書には誰でも簡単に稼げるようなことが書いてありますが、それは参考書を売るための嘘だと考えてください。

アフィリエイトに関してはこちらのサイトも参照してください。アフィリエイトのノウハウがまとめてあります。