印税生活というと、出版物が売れて収入を得るものです。原稿料だと原稿そのものが売れて収入となります。印税の場合は「どれだけ売れたか」によって収入が変わりますが、原稿料は「その場でお題を頂いて終わり。売れるかどうかは関係なし」という違いがあります。
でも、いずれにしろ、印税にしろ原稿料にしろ、自分の著作物から直接収入を得る、というところまでは同じ。
一方インターネットの時代は、別のチャンスを提供してくれるようになりました。電子ブックもそうですが、電子ブックの場合は自分の著作物を直接売る、という意味で、媒体や販売方法が変わっただけで旧来の出版物と利益構造は基本的に同じです。
それ以外のオプションは、「広告収入を得る」というものです。もちろん雑誌なども広告収入を得て成り立っているのですが、それは雑誌を出版する出版社の話で、記事を売るライターの話ではありません。
今は、WEBサイトやブログを持てば自分で広告を掲載し、収入を得ることができるようになりました。つまり、記事は無料で提供する代わりに、広告収入を得るというビジネスモデルが、一般人にも可能になったわけです。
その代表的なものが Google Adsense です。これは Google にアカウントを開き、広告の配信を受けると、訪問者が広告を1クリックするごとに収入を得られるというもの。広告の内容は Google 側がサイトを解析して適切だと思われるものを表示してくれます。
1クリックから得られる収入は最低数円。クリック単価は広告主の競争によって決まりますから、広告主が多くて競争が激しいほど、単価が上がり、場合によっては数百円になることもありますが、一般的には10円とか20円と考えておけば良いかと思います。
「20円?そんなに安くてはやってられないよ」
と思われるかもしれませんが、仮に本を出版した場合、本の定価が千円で、印税が4%とすると、印税額は40円。2クリックで本1冊を売るのと同じ利益になってしまいます。
無論 Google Adsense は気楽であってもさほど簡単にまとまった利益が出るわけではありません。それは本の出版と同様。しかし、出版されないようなコンテンツがもしあったなら、WEBに掲載してしまうという手があるわけです。
Google Adsense に関してはこちらのブログでも時々取り上げています。