翻訳した本が出来上がり

昨年から翻訳作業を勧めていた本がようやく仕上がり、出版されました。

タイトルは「開発調査手法の革命と再生―貧しい人々のリアリティを求め続けて」。イギリス人のロバート・チェンバースの著書です。ロバート・チェンバースの本を監訳するのはこれが4冊目になりますが、毎度毎度癖のある英語と、語呂合わせのような言葉遊び、そして長い文章に閉口させられます。

正直もう当分翻訳作業はしたくないですね。

また専門書で、発行部数も数100部と限られますから、印税も、翻訳の労力を考えるととても元が取れるようなものではありません。

専門書を翻訳するメリットは、自分の履歴書に各項目が増える、といったところでしょうか。でもそれも最初の1、2冊までではないかと思います。

翻訳権

原稿を外国語に翻訳すると、翻訳された著作の権利はどうなるでしょうか?翻訳者にもオリジナリティが求められますから、翻訳者にも権利が発生しそうですね。事実翻訳物にも著作権が発生します。

実際には、元の原稿の著作権に付随する権利として、翻訳権というものが存在します。つまり、著作権者の承諾を得ずに、原稿を翻訳して発表することはできない、ということです。

もし原稿を翻訳して利益を得ようというような場合には、著作者とあらかじめ利益配分などに合意した上で、翻訳権を得る必要があります。