ChatGPTの有料アカウントをどう作るかとか、GPTのカスタマイズをどう始めるかはYouTubeなどで調べてください。ここではいきなりぶち当たった壁などについて書いていきたいと思います。
値段表をどう読ませる?
ChatGPTを使えば簡単に見積書のひな型などができることは皆さんご承知でしょう。それを一歩進めて、旅行業で、旅程を指定したら経路に合った交通機関の料金を表示してくれる仕組みを作ろうと思い立ちました。
そこで「料金表をアップロードすればよい」と考え、MS Excelで一覧表を作りました。でも、ChatGPTの対応ファイルの中にExcelは含まれていないようです。そこで.csvファイルでセーブし、アップロードしました。
.csvファイルはChatGPTで読み込めるか?
ChatGPTでは.csvファイルを扱うことができます。アップロードも問題ないです。さらに例えば「交通費.csv からデータを探すように」という指示を書き込んでおけばその通りにしてくれます。
私も.csv ファイルをアップし、Instructions に指示も書き込みました。そこでGPTのプロンプトで次のような指示を出してみました。
「名古屋駅から京都駅までの新幹線の値段を教えて」
ところがChatGPTは「データがないので、大まかな料金をお知らせします。」みたいなことを言って、出どこがわからない数字(現実離れした数字ではない)を示してきます。
.csv ファイルの中には Nagoya, Kyoto, Shinkansen, 10000 というようなデータを入れてあります。でもデータを取り出してくることができません。ちなみに英語で入れてあるのは、外国人向けに見積もりを作るためです。
いろいろと試してみましたが、うまく機能するものもあれば、機能しない時もある。要はうまく行くかどうかが予想が付きません。結果だんだんわかってきたのは
.csv などの表は正確な単語を使わないとChatGPTに理解されない
ということです。要はデータベースから一致するデータを抜き出しているようなものなのではないかと思います。.csv ファイルの中の各項目が、query に用いる単語と一致しないと、データーをうまく取り出すことができないようなのです。ワイルドカードみたいなものが使えるのかどうかはよくわかりません。
明確な商品の型番などと、値段が一対一に対応しているような場合。query に使うのも型番でしょうから、表現にブレがありません。
ところが、旅行だと「名古屋」と「名古屋駅」は同じなのか違うのか?ChatGPTのプロンプトならば、そのあたりは融通を効かせてくれると思います。でも、.csvファイルの中を見る時には、完全一致じゃないとうまく行かないようなのです。
こうなると.csvファイルは使いにくいものになります。もちろん用途にもよりますが、query に使う言葉にちょっと幅があるようなケースだと、実用的とは言えません。
ではどうしたかは、次の書き込みで紹介します。