ChatGPTをカスタマイズするためにいろいろな条件設定を行っていました。仕事上の情報を解析するのに要素が非常に多いですから、「この場合はこうする」「この点に着目して分析する」という指示がものすごい量になってきました。
そしてGPTs が止まりました。Instructions の変更の保存ができません。いわく「8000字以上は保存ができません」。
8000字が上限では、複雑な指示を書き連ねることは到底できません。困ってしまいました。
ファイルの指示を記載してアップロードしても、アップロードするファイルの中身はChatGPTにとってはあくまで「データ」であって、指示とは解釈されないからです。
最初は8000字以下にするために、あーでもないこーでもない、と優先順位が低い指示を削っていましたが、それでもすぐに限界が来ます。他の手を探さなくては。
分析項目をデータとして渡す
試行錯誤してたどり着いたのが、分析する視点とか項目をデータとして渡すという方法。もちろんGPTがアドバイスを返すときに含んでほしい項目などもデータとして渡しておけば機能すると思います(まだ試していない)。
例えば企業の経営状況の分析をしたいとき。かなり大雑把な例を出すと
「経常利益の中に占める営業利益を分析する」
「商品構成を分析する」
「顧客満足度を分析する」
というようなことを .txt ファイルに書いて、アップロードします。そして instructions には「アップロードしたファイルの中の項目を毎回逐一分析すべし」というように記述しておきます。「毎回」というような表現を入れておかないと、GPTはアップロードしたファイルを読み込んで「覚えたつもり」になってしまうようだからです。
この「覚えたつもり」が曲者で、こちらとしては項目を逐一毎回分析してほしいのに、「覚えたつもり」の時には結構端折られてしまうからです。
.txt ファイルには分岐は記述できない
ここで注意が必要なのが、.txt ファイルの中の項目に条件による分岐は設定できないことです。例えば「企業が赤字の場合は、10-20 の項目を分析する」と書いていても、GPTは指示だとは理解しません。
このような場合は、Instructions の中に「分析の結果赤字と判断される場合には、毎回 akaji.txt の中の項目に基づいて追加の分析を行う」というように指示を書いておく必要があります。