CPRMとはContent Protection for Recordable Mediaの略です。でも一体これは何のこと?「CPRM対応」という文字も目にしますが。
我が社では自社で開催したイベントの動画を編集してDVDを焼いています。作成したDVDは無料で配布することもあれば販売することもあります。動画を入れるのだから当然「録画用」DVDが必要なんだろうと思って、録画用DVDを購入していました。
ところが最近、DVDがうまく焼けず、原因をいろいろ調べていました。動画編集ソフトの問題か、DVDドライブの問題か、あるいはDVDメディアの問題か。その中で知ったのが、DVDメディアの違い。
まず「録画用」と「データ用」のDVDは基本的に同じもの!つまりラベルが違うだけ!一般的に価格は録画用の方が高いですが、これは「私的録画補償金」というものが価格に上乗せされているため。
じゃあ、私的録画補償金とは何か?私的録画補償金とはテレビ番組などを録画した場合の著作権利用料を、あらかじめDVDの価格に上乗せしているようなもの。法律で決まっているのだそうです。
逆に言えば、自分で撮影や編集して作成したビデオ、つまり著作権を自分で持っているものは、録画用DVDに焼かなくても良い!むしろ録画用DVDを使っていたら、無駄な出費をしている!ということになります。
そして何と、自分が権利を持っている動画を録画用DVDに焼いたりした場合、私的録画補償金を返還請求できるのだとか。我が社はほとんど自主制作の動画ばかりですし、不調のため焼きそこなったDVDもたくさん。もっとも多くは既に捨てちゃいましたが。じゃあこれをまとめて保証金返還請求したら…。と思ったら、DVD一枚2円だそうで、100枚集めても200円。手間賃の方が高いですね。
ついでに調べたのが「CPRM対応」の録画用DVD。CPRMに対応しているってどういうこと?と思ったら、これはデジタル放送の番組の録画に使えるかどうか、だそうです。CPRM対応のDVDでない限り、地デジや衛星放送などのデジタル番組は録画できません。
「CPRM対応」というのは要するに動画の著作権保護の手段である。コピーワンスやダビング10に対応したDVDである。ということの証明。例えば地デジや衛星放送などのデジタル番組は一度しかコピーできないような仕様になっているそうですが、それに使うのが「CPRM対応」のメディアだそうです。
逆に言えばVHSビデオをDVDに落とす場合などは、「CPRM対応」である必要はない、ということ。普通にデータ用DVDで良かったのです。
なるほど。これでどのDVDを選んだらよいかかなりわかってきました。それにしても、DVDがうまく焼けないのは困ったなあ。