本が書けなければ売る側になろう

さて印税で私がいくら儲けたかというと、一番率の良い本で10%。この本の値段は1600円でしたから160円の収入。これだけ見ると決して悪い話ではないですが、問題はあまり買う人がいないこと。

私のような無名な人間の書く本は、とりあえず出版後1ヶ月くらいは書店に並んでも、すぐにあとから出てくる本に置き換えられてしまいます。そうなるともう誰の目にも触れずに出版社の倉庫で眠るだけ。いくら良い本であっても、ベストセラーにでもならない限りはこの道をたどります。

私の本は購入者にはそれなりに評判が良く、見ず知らずの人からもお褒めの言葉をいただき、アマゾンの書評でも星5つがついていますが、こんなものです。最初に書店に並んで、友人から「ここの書店にもあったぞ!」という報告を聞いた時にはとても嬉しかったのですが、1ヵ月後に補充されていないのを見るときの悲しみの方が大きかったです。

つまりよほどの売れっ子ライターでもない限りは、さほどの利益にはならない、ということです。スタートダッシュで爆発的に売れなければ、ほとんどの本はそれで終わりです。

では発想を変えて、自分の本にこだわらずに本を売ることによって利益を得られたら?それは可能です。自分の売れない本が売れることを期待するよりも、世に無数にある売れる本を売って利益を得るほうが賢いと言うもの。ここは自己満足を捨て、儲かる道を選ぶことにしましょう。

その方策は?アフィリエイトです。

例えばアマゾン。ここに登録するとアマゾンが売っている本の紹介をして手数料を得ることができます。その額は代金の約5%。どう考えても自分の本を1冊売るよりも同じ値段でベストセラーになっているものを2冊売る方が簡単です。アマゾンでアフィリエイトをする参考書はこちら。

もし印税を不労所得の道として考えるなら、悪いことは言いません。著者になるよりも売る側になる方が簡単です。「それでも本を出したい!」という方はぜひ頑張ってください。印税生活の夢は難しいですが、それでも自分の書いたものが本になるのは喜びです。