電子ブック形式ePubの中でアニメーションGIFが使用可能

電子ブック、特に電子絵本を作っていて不満に思うのが動きが見せられないこと。子どもは絵の一部でも動いていると、そこに目をひかれますから、アニメーションが入れられると効果は抜群のはず。

ところが前にも書いたように、iPadなどを対象としたアプリはアップルのポリシーで売りにくく、また、日本向けのブックストアはアップルで準備されていないのが現状。当面は当社が行っているように、ダウンロード販売ができるサイトを利用して、ePubなどのファイル形式の電子ブックを販売して行くのが現実的なオプションです。

となると、ePub形式の電子ブックの中でアニメーションを見せるには…ページをめくる機能を使っても、パラパラ漫画のようには行きませんし、動画を埋め込むとなると、本格的なアニメーションを作らなくてはいけません。簡易に一部だけアニメーションさせるにはアニメーションGIFが使えれば、と思っていました。

アニメーションGIFは以前は多くのサイトで使われていましたが、昨今はフラッシュに押されてか、ほとんど見かけなくなってしまいました。

アニメーションGIFは、複数のGIFファイルを並べて一つにまとめ、指定された時間ごとに切り替えてアニメーションを見せるという簡単な仕様です。

そこで検索をかけて調べてみると、iPhoneなどではアニメーションGIFに対応しているとのこと。そこで簡単なテスト用のアニメーションGIFファイルを作ってePub形式の電子ブックに埋め込み、試してみると…iPadで動きました!

まだ課題は残っていますが、これでちょっとおもしろいこともできそうな気がしてきました。

アップルの審査却下でアプリ型電子書籍の混迷

朝日comに「アップルの審査却下でアプリ型電子書籍の混迷」という記事が出ていました。

かいつまんで言えば、iPhoneやiPadで使えるアプリとして電子書籍を作る場合、多くの出版社が利用する出来合いのビューワーを組み込んでいると、同一のアプリとみなされてアップストアでの販売が認められない、ということ。

アプリの作り方は僕も少し調べてみましたが、アップル製のコンピュータに専用のソフトを入れて作らねばならず、それには相当程度のプログラミングの知識が必要です。

そうなると、コンテンツはあるけどプログラミングのノウハウに欠ける場合、既存のビューワーを組み込むのが一番手っ取り早いのですが、それでは売らせてすらもらえない、ということ。

問題の一つには、日本向けの「iブックストア」をアップルが用意していないところが大きいと思います。「iブックストア」でePub形式の書籍を売ることができれば、凝った演出をしたい場合を除き、シンプルでさほど技術力のいらない電子書籍を、そのまま販売する、つまりコンテンツで勝負することが可能になるはず。

まあ、我が社の場合も「iブックストア」がないゆえにDL-Marketとかパブーを使って電子ブックの販売をせざるをえないのですが。

それは別にして、アップストアで売れるアプリも作ってみたい気はしますが。