電子ブック「iPhone, iPad で読むスペイン語から学ぶフランス語電子ブック版」が売れた

電子ブック「iPhone, iPad で読むスペイン語から学ぶフランス語電子ブック版」が初めて売れました。この電子ブックはWEB「スペイン語からのフランス語学習」に掲載している記事を再編集して電子ブック化したもので、WEBならば無料で読めるもの。それでも売れる時には売れるのですから面白いですね。

小論文の書き方の電子ブックも、WEBサイトの記事を作り変えただけですが、たまに売れていますし、携帯用の機器で読みたい、というニーズはやはりあるのですね。売れる数は僅かですが、WEBの記事を電子ブックの ePub 形式に作り変えるのはさほど手間はかからないので良い手段だと思います。

電子ブック形式ePubをPismo File Mount Auditでフォルダーとして開く

ePub形式の電子ブックの編集には、Sigilというフリーソフトを使用しています。見た目で編集できるなど、強力な機能を備えており、実用レベルとしては唯一の電子ブック編集ソフトではないかと思います。

その一方で、ePub形式の電子ブックの中身は基本的には.xhtml、言わばホームページのHTML文の延長ですから、使い慣れているHTML編集ソフトが使えれば、もっと容易になるはず。具体的には僕はドリームウィーバーを使いたいと思っています。

でも問題は、ePub形式のファイルは圧縮されているため、ドリームウィーバーなどのHTML編集ソフトで直接編集ができないこと。ePubを一旦解凍して編集後、再び圧縮、というのも面倒です。

そこで探して見つけたのがPismo File Mount Auditというフリーソフト。zip形式の圧縮ファイルなどを、Windows上のフォルダーとして扱い、中のファイルを直接いじることができるようにするというすぐれもの。

Pismo File Mount Auditの説明にはePub形式の電子ブックファイルをフォルダーとして扱えるとは書かれていませんが、ePubもzip形式を採用してファイルの圧縮をしています。そこで試してみると…使えました!ePubファイルがそのままフォルダーとして開けます。

子なると、ePubの編集方法が大きく変わります。

まず、ePub形式の拡張子を付けた圧縮ファイルを作り、Pismo File Mount Auditを使ってフォルダとして扱います。圧縮フォルダーの中にePubで定められたフォルダー構造を作っておきます。一方ドリームウィーバーでは電子ブック用のテンプレートをあらかじめ作っておいて、作業フォルダーをePub形式のフォルダーに指定。そしてその中でデザインを決め、各ページやリンク構造を作ってしまいます。

最後にSigilで開いて、各ファイルの並び方や、目次として表示するページの指定などを行えば完成。

これでePub形式の電子ブックの制作がかなり効率化できるのではないかと思います。

電子ブック形式ePubの中でアニメーションGIFが使用可能

電子ブック、特に電子絵本を作っていて不満に思うのが動きが見せられないこと。子どもは絵の一部でも動いていると、そこに目をひかれますから、アニメーションが入れられると効果は抜群のはず。

ところが前にも書いたように、iPadなどを対象としたアプリはアップルのポリシーで売りにくく、また、日本向けのブックストアはアップルで準備されていないのが現状。当面は当社が行っているように、ダウンロード販売ができるサイトを利用して、ePubなどのファイル形式の電子ブックを販売して行くのが現実的なオプションです。

となると、ePub形式の電子ブックの中でアニメーションを見せるには…ページをめくる機能を使っても、パラパラ漫画のようには行きませんし、動画を埋め込むとなると、本格的なアニメーションを作らなくてはいけません。簡易に一部だけアニメーションさせるにはアニメーションGIFが使えれば、と思っていました。

アニメーションGIFは以前は多くのサイトで使われていましたが、昨今はフラッシュに押されてか、ほとんど見かけなくなってしまいました。

アニメーションGIFは、複数のGIFファイルを並べて一つにまとめ、指定された時間ごとに切り替えてアニメーションを見せるという簡単な仕様です。

そこで検索をかけて調べてみると、iPhoneなどではアニメーションGIFに対応しているとのこと。そこで簡単なテスト用のアニメーションGIFファイルを作ってePub形式の電子ブックに埋め込み、試してみると…iPadで動きました!

まだ課題は残っていますが、これでちょっとおもしろいこともできそうな気がしてきました。